1から分かる浄土真宗 浄土真宗の教えが分かる

今から800年前、親鸞聖人が明らかにされた教えを浄土真宗といいます。
初めて勉強する人にも、分かりやすいイラスト入りで、浄土真宗を1から解説していきます。

浄土真宗で大事なお経は何ですか?

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問浄土真宗で大事なお経は何ですか?
答『大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)』、『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』、『阿弥陀経(あみだきょう)』の3つです。

これを浄土三部経といいます。
浄土真宗ではこの3つのお経を大切にし、『般若心経』や『観音経』などを読んだり書写したりすることはありません。
浄土三部経には、阿弥陀仏のことが集中的に説かれています。
中でも親鸞聖人は、
「それ真実の教を顕さば、すなわち『大無量寿経』これなり」(教行信証)
とおっしゃり、真実の経(釈尊の本心が説かれている経典)は『大無量寿経』ただひとつであると断言されていますから、私たちは7000余巻の一切経の中で、『大無量寿経』を最も大切にいたします。

 

問『大無量寿経』はどんなお経ですか?
答『大無量寿経』は、略して「大経」ともいわれます。

釈迦はこの経の初めに、
「如来、世に出興する所以は道教を光闡し、群萌を拯い恵むに真実の利を以てせんと欲してなり」とおっしゃり、
「私がこの世に生まれ出た目的は、一切の人々を絶対の幸福に導く、この経を説くためであったのだ」
と宣言されています。
これを出世本懐経といいます。出世本懐経とは、真実の経と同じ意味で、釈尊の本心が説かれている経典ということですから、『大無量寿経』以外のすべての経典は、方便のお経であることがお分かりでしょう。

【真実と方便】。「方便ってウソのことかしら」。親鸞聖人は「いやいや、方便はウソではなく、我々を真実に近づけ、真実を体得させるに絶対必要なものをいうのだよ」。一切経は『大無量寿経』の真実に導く方便として説かれた。

さらに『大無量寿経』の終わりには、
「当来の世に経道滅尽せんに、我慈悲を以て哀愍し、特にこの経を留めて止住すること百歳せん」
と、真実の経であることの、とどめを刺しておられます。これは、
「やがて、『法華経』など一切の経典が滅尽する、末法・法滅の時機が到来するが、その時代になっても、この『大無量寿経』だけは永遠に残り、ますますすべての人々を絶対の幸福に導くであろう」ということです。
このようなことが説かれているのは、一切経多しといえども、阿弥陀仏の本願が説かれている『大無量寿経』以外にはありません。

「法華経など、やがて一切の経典が滅びても大経だけは、永遠に残り、すべての人々を絶対の幸福に導くのだよ」とお釈迦さまは予言された。「やがてなくなってしまう経典は、真実とはいえないのね」

問『観無量寿経』はどんなお経ですか?
答『観無量寿経』は、略して「観経」ともいわれます。「王舎城の悲劇」で有名な、韋提希夫人へのご説法が記されています。

釈尊在世当時、マガダ国の王・ビンバシャラ王の妃・韋提希(イダイケ)夫人は、わが子・阿闍世(アジャセ)によって、七重の牢に閉じ込められます。
この時釈尊は、「このたびは特に大事な話をしよう」とおっしゃって、大衆を前に、霊鷲山で『法華経』の説法をしておられました。
しかし、牢獄で苦しむ韋提希夫人の救いを求める声に、『法華経』の説法を中断して、王宮に降臨され、弥陀の救いを説かれたのです。
これは、本師本仏の弥陀の本願こそ、釈迦一代の仏教の目的であることを示しています。

「皆の者、今、私に最もなさねばならぬ大事が起きた。そのまま、しばらく待つがよい」と仰って、法華経の説法を中断され、釈尊は王舎城へ赴かれた。

問『阿弥陀経』はどんなお経ですか?
答『大無量寿経』を「大経」というのに対して、『阿弥陀経』を「小経」ともいわれます。ここには阿弥陀仏と極楽浄土の様子が詳しく説かれています。

この経の眼目は、東西南北上下(六方)の大宇宙の諸仏方が異口同音に、「弥陀の本願まこと」を証明なされている「六方諸仏の証誠」にあります。
普通のお経は、だれかの質問に答えられる形で説かれていますが、『阿弥陀経』だけは「無問自説の経」といわれ、釈尊の問わず語りの説法なのです。
自ら説かずにいられなかったお気持ちの表れでしょう。

【荘厳な極楽浄土】。阿弥陀経には人間界にある宮殿や財宝をもって浄土の様子が説かれている。

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